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15日朝、熊本県上天草市の漁港は、普段、釣り人で賑わう堤防も閑散としていました。
熊本市から釣りに来た人
「ここはきれいですね、普段は。きれいな色をしているが、きょうは日が悪かった」
海の水は赤茶色に濁り、小魚も浮いていました。海水をすくってみると、海の水が変色しているのがはっきりと分かります。
熊本県の八代海では、7月から魚介類に有害なプランクトンによる赤潮が発生しています。県によりますと、トラフグやマダイなど養殖だけで被害はおよそ21万匹にのぼっています。さらに、被害は養殖以外にも広がっています。
熊本県海水養殖漁業協同組合 深川英穂組合長
「養殖ものばかりでなく、たぶん天然の方も漁船漁業もほとんど漁にならないような状況ではなかろうかと思う。対策しようにもあまりにも海の中が赤潮だらけですので、対策のしようがない」
拡大を続ける赤潮に、漁業関係者も困惑しています。
イワシ漁師
「いままで自然の魚が浮いてくるということはなかった。赤潮にイワシは強いと聞いていたけど、大丈夫かなと思っていたらいなくなってしまった。どこに行ったのか」
熊本県は八代海に加え、15日に新たに有明海にも赤潮警報を発令しました。今後、深刻な被害をもたらす可能性があり、調査を急いでいます。
(2022年8月15日放送「news every.」より)
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