今回は、神奈川県の名釣り場、城ヶ島をご紹介します。
初心者からベテランまで、みんなが楽しめるこの場所は、三浦半島の最南端に位置しています。
観光地としても人気があり、もちろん釣り場としてもその名を知られています。
足場が良い釣り場が多く、装備さえしっかりしていれば、初心者でも磯釣りが楽しめますよ。
メジナやクロダイ、マダイ、アオリイカなど、色々な魚種が狙えるのもこの場所の魅力です。
城ヶ島は、東西幅約1.8km、南北幅約0.6km、面積にして0.99k面の、神奈川県最大の自然島。
1970年頃には年間200万人以上が訪れた人気スポットでした。
現在は来島者数が減少傾向にあるものの、春から秋にかけての週末には多くのレジャー客が訪れます。大物を狙う磯釣り師のすぐ隣で、小物釣りを楽しむ初心者や、磯遊びに興じる家族連れの姿を見かけることができます。
島全体が釣りのポイントで、特に西山防波壁や城ヶ島1号岸壁、城ヶ島2号物揚場、黒島堤防付近は釣りが可能です。
城ヶ島1号岸壁は足場が良く、家族連れなどで気軽に釣りを楽しむのに最適です。
西端の灘ヶ崎から南岸一帯、そして東端の安房崎周辺まで、ぐるりと磯が続いており、どこでも釣りが楽しめます。
ただし、一部の赤羽根海岸はウミウの棲息地で、海岸線に立ち入ることができませんので注意が必要です。
風向きやウネリに影響されますが、ほとんどのポイントはアプローチが容易なので、磯釣り初心者でも安心です。
ただし、釜島や千鳥島に行くには渡船を利用することになります。渡船は島内の一休フィッシングセンターが運航しています。
城ヶ島の東端に建つ安房崎灯台。春を過ぎると、ベテランの釣り人だけでなく、初心者の家族連れや観光客まで訪れます。
半島の向かいにある漁港では、家族連れやグループで釣りを楽しむ人々の姿が目立ちます。
手軽にアジやイワシを釣りたいなら、4月から10月がおすすめです。
まず、ここで狙える主な魚種は、メジナ、クロダイ、マアジ、メハル、ススキ、アオリイカ、イシダイ、ヤリイカなどです。
メジナは30cmクラスがメインですが、40cm超の大物も狙えますよ。ウキフカセ以外では、カゴ釣りで狙う人も多いんです。
スズキは12月から翌1月にかけて、産卵を控えた大型が狙えます。朝夕のまづめどきが一番のチャンスタイムですね。
クロダイはメジナと並ぶ城ヶ島の人気対象魚。50cm近い大型の実績があるんですよ。カイズの数釣りも楽しめます。
マアジはイワシとともに、港の護岸からサビキ釣りで釣れます。磯からカゴ釣りで狙えば周年狙うことが可能です。
アオリイカは春の大型狙い、秋の数釣り、どちらも楽しめます。近年はエギングで狙う釣り人が多くなっています。
ヤリイカは産卵で接岸する群れが狙えます。沖釣りと同様のサイズが釣れるのがうれしいところです。
城ヶ島では、一年中、何かしらの魚を狙うことができますが、多くの魚種が春~夏前にベストシーズンを迎えます。
磯釣りのメインターゲットであるメジナやクロダイは春先がベストシーズンです。ビギナーは、それに先んじてシーズンを迎えるウミタナゴで、磯釣りの基本を学んでからトライするといいですよ。
メジナ、クロダイ狙いでは、ウキフカセ釣りが主流ですが、城ヶ島ではカゴ釣りで狙う人も多いです。カゴ釣りといっても、遠投を必要とするわけではなく、常連の釣り人はサビキ釣り用の網カゴを使っています。
島内の釣具店では、網カゴをはじめ、仕掛け、ウキなど、オリジナルのものを取り揃えていますので、エサを買うついでに手に取ってみるといいですよ。
なお、マダイもカゴ釣りで釣ることができますが、こちらは秋がベストシーズンになります。
ファミリーフィッシングの好対象魚であるマアジは春~秋が狙い目です。カタクチイワシなどとともに、サビキ釣りで狙えます。また、磯からのカゴ釣りでは一年中、釣果があります。
アオリイカは春から秋にかけて。
6月は産卵を控えた大型が釣れ、秋は新仔の数釣りが楽しめます。釜島、千鳥島と城ヶ島の間ながとろの水路、長津呂湾、潮見が、実績の高いポイントです。
ほかに北岸の岸壁からも釣れますので、南岸が時化模様で釣りにならないときでも期待できます。釣り方はエギングがポピュラーですが、ウキ釣り、ヤエン釣りでももちろん狙えます。
狙う人はそれほど多くないものの、イシダイは春から秋までの長いシーズン、期待できますし、ここに通うベテランもいます。
南岸の磯一帯がポイントです。
冬の釣りとして人気なのは、やはりルアーのシーバス(スズキ)釣り。
産卵を控えた大型が東京湾から沖を目指して回遊してくる年末前後が、大型が狙える一番のチャンスです。人気のポイントは灘ヶ崎です。
ほかにホテル下も実績が高いです。
関東近県では城ヶ島ならではといえる釣りがヤリイカ釣り。
こちらも冬がベストシーズンです。産卵のために接岸してくる群れを、テーラーにサメの切り身を縛った電気ウキ仕掛けで夜に狙います。
メバルは春先の夜釣りで大型が出ます。
ルアーフィッシングのほか、エサ釣りではエビエサ、虫エサがポピュラーですが、冷凍のナミノコが一番とは、地元釣具店の弁です。
ウキ釣り、フカセ釣りで狙います。
城ヶ島1号岸壁は、城ヶ島の商店街からすぐ近くで、家族連れなどで賑わっています。投げ釣りを楽しむ人が目立ちますが、6月から10月にかけてはサビキ釣りでアジやイワシがよく釣れるポイントとなっています。
次に、灘ヶ崎は、第1駐車場から西へ向かい、食堂の左側の駐車スペースから入ります。三崎港側は足元から深く、クロダイ、メジナのほかに大型マダイの実績もあります。
ホテル下は、商店街を抜け、京急ホテルの前に広がる磯で、ヤリイカの夜釣りの有望ポイントとなっています。テーラーにサメの切り身を巻き、ウキ釣りで狙うのがご当地流です。
釜島~千鳥島へは渡船で行かなければならないですが、それぞれの島と地磯の間も有望ポイントとなっています。メジナ、クロダイ以外に、特に春のアオリイカの実績が高いです。
展望台下は、県立城ヶ島公園から階段を下りた南側一帯に広がる磯で、イシダイの好ポイントとなっています。5月から10月にかけてがベストシーズンで、他にもクロダイ、メジナも狙えます。
安房崎は、県立城ヶ島公園の東、白い灯台が建つ場所で、南東からのウネリに弱いですが、先端がメジナ、クロダイ、イシダイの好ポイントになっています。
潮見は、クロダイ、メジナ、アオリイカの実績が高いポイントです。現在は水垂から入る遊歩道が通行止めになっているので、県立城ヶ島公園から入ります。
黒島堤防は、足場が良く、ファミリーにも人気のポイントです。クロダイ、メジナ、アオリイカも狙えます。県立城ヶ島公園大駐車場から距離がありますが、路上駐車は控えましょう。
次に、主な釣り方について見ていきましょう。
エサ釣り、ルアー釣り、エギングが主な釣り方となります。タックルは、ウキフカセ釣り、ルアー釣り、エギングのいずれの場合も、標準的なもので問題はありません。足場が低いところも多いので、シーバスロッドなどは9フィート前後のものでも釣りになります。
また、ルアーは9~12cmのミノープラグやシンキングペンシルが中心になりますが、トップウォータープラグや、14cm以上の大型ミノープラグでの実績も高いです。磯ではスリット(溝)や岩礁のきわなどを丁寧にトレースさせるのが肝心です。
カゴ釣りの場合、投げる距離はせいぜい20から30mで、コマセが効くにつれて10m程度投げればよくなるので、いわゆる遠投カゴ釣り専用の竿は不要です。地元ではグレ竿の2~3号が標準となっています。
アプローチが容易な磯ばかりとはいえ、海が荒れれば、そこは一気にベテランのみに許されたフィールドとなります。スパイクシューズ、ライフジャケットといった安全装備を身に付けるのはもちろんのこと、海況の変化につねに敏感でいることが大切です。
海が荒れてきたら、風裏へと移動するのがベストです。安房崎や灘ヶ崎の北側など、比較的穏やかな三崎港側のポイントでも、クロダイやメジナをはじめ、数々の魚種が狙えます。
よほどの強風でない限り、どこかしらで竿を出せるのが、島というフィールドの利点といえます。人気の釣り場だけに、好ポイントは近隣の常連やベテランが占めることが多く、ベストシーズンは目当ての磯に立てないこともあります。特に猪子島、平段、ヒナダンといった有名ポイントは入るのが難しいです。
島の西側がダメなら東側へという具合に、エリアを大きく変えるなどして対処しましょう。また、灘ヶ崎周辺は、駐車場から近いために、逆にレジャー目的の観光客が多数、竿を出し、ポイントが埋まってしまうことがあります。
本格的に磯釣りを楽しむなら、猪子島~赤羽根、あるいは展望台下のエリアを目指しましょう。城ヶ島のポイント周辺の様子は、台風などによって根の位置が変わり、年々変化しています。事前に島内の釣具店などで最近の釣果を聞いておけば、より確実な釣果が期待できます。
この島には公共駐車場が6つもあります。
さらに、商店街の奥には民間の駐車場もあるんです。
西側の釣り場へ行くなら第1~第4駐車場、東側の県立城ヶ島公園付近の釣り場へ行くなら公園の駐車場がおすすめです。
黒島堤防へ行くなら、城ヶ島有料道路のたもとにある大駐車場が便利ですよ。
公共の駐車場は、いずれも1時間単位の料金が決められていますが、島の西側にある第3、第4駐車場は、1日の料金設定があるので、長時間釣りを楽しむ方にはこれらの駐車場がおすすめです。
ただし、住民の迷惑になる路上駐車は絶対に避けましょうね。
県立城ヶ島公園の駐車場は、夜間の出入りができないので注意が必要です。
でも、夜釣りを楽しむ方々の中には、駐車場が閉まる前に車を入れ、翌朝、門が開いてから出るという方法をとる方もいます(ただし、2日分の駐車料金が必要になります)。
島の東には商店街があり、土産物店のほか、食堂も数件営業しています。
コンビニエンスストアはないので、軽食や飲料などは城ヶ島への道中で購入しておくと良いでしょう。
釣り場によってルールが異なります。
また釣り禁止場所や禁漁対象、時間帯、駐車場事情なども常に更新されています。
釣りに出掛ける前は必ず最新の情報を確認してから出掛けましょう。
新しい情報がありましたら、コメント欄で情報共有してもらえたら嬉しいです。
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それでは、皆さんも城ヶ島で素晴らしい釣り体験を楽しんでください。
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