今回は最初にエサ釣りをして、その後テンカラ釣りに変更。
大血川は、標高2,000m近い山々から流れ出す渓谷で、水が冷たく、透明度も高い美しい渓流です。
途中には大血川渓流釣り場があり、夏休みということもあって家族連れで大盛況でした。
私は秩父漁協の日券を購入し、管理釣り場の下流から釣り上がることに。
魚影は濃く、小さなヤマメが5匹、良型のヤマメも5匹ほど釣ることができました。
その後、管理釣り場より上流へ移動。
ところが、上流部では魚影もアタリもほとんどありません。
しばらく釣り上がると、そこに現れたのが大洞第一発電所の取水口でした。
取水口より上流では、再び水量が一気に回復します。
大洞第一発電所は1960年に運転を開始した水力発電所で、約341mという大きな落差を利用して発電しています。
山奥から長い導水路を通して水を運び、大きな落差を利用して電気を生み出す。
実際に山の中を歩いてみると、60年以上前にこの設備を造った人々の努力と技術に驚かされます。
そして、ここからは少し秩父の「地形」の話へ。
秩父には武甲山をはじめ、石灰石を産出する山々があります。
豊富な鉱物資源、水資源、そして山間部ならではの大きな標高差。
こうした秩父の地形や自然条件を背景に、セメントや鉱業などの産業が発展してきました。
現在の秩父市には、キヤノン電子、レゾナック、三菱マテリアル、秩父太平洋セメント、アルバック成膜など、日本を代表する企業の製造拠点もあります。
渓流で魚を追いながら、その水がどこから来て、どこへ流れていくのか。
そして、その山や水が人々の暮らしや産業にどのようにつながっているのか。
今回は、そんな「釣り+秩父の地形・産業」という視点でも楽しんでいただけたら嬉しいです。
なお、渓流釣りでは詳細な場所を紹介することを好ましく思わない方もいらっしゃると思います。
今回、具体的な場所を紹介しているのは、釣り場を紹介することだけが目的ではありません。
実際にその場所を訪れることで、大洞第一発電所を造った人々の努力や、秩父の山・水・産業のつながりにも興味を持っていただけたらと思い、紹介しています。
自然を楽しみながら、そこにある歴史や人々の営みにも目を向けていただけたら嬉しいです。
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